「高校生落語プログラム」キックオフイベントを開催しました!

「海の落語プロジェクト」2025年度の新たな取り組みとなる「高校生落語プログラム」が始動し、2025年7月27日(日)に都内でキックオフイベントを開催しました。
これまでプロの落語家と環境専門家が披露してきた「海落語」と「アクティブラーニング」に、全国から集まった10人の高校生が挑戦します。
キックオフイベント概要
海落語とアクティブラーニングの鑑賞
まず最初に、今後のプログラムのお手本として、落語家・吉原馬雀さんによる「海落語」と環境科学者・井手迫義和さんによる「アクティブラーニング」を鑑賞しました。
「海洋ごみ」をテーマにした演目・授業はお二人の巧みな話術によって展開され、会場は終始笑い声に包まれながらも、深刻な環境問題についてしっかりと理解を深める参加者の姿が多く見受けられました。
プロのパフォーマンスを目の前で鑑賞し、本プロジェクトの魅力を改めて体感するとともに、プログラムを通じて目指すべき姿をしっかりとインプットできたようです。


参加者の交流
続いて、プログラム参加者の交流を目的としたワークショップでは、「海」をテーマにした相互インタビューや、チームメンバーの共通点を探すゲームを通じて、同じプログラムに取り組む仲間への理解と親睦を深めました。
本プログラムに参加する高校生は出身地も学年も異なり、全員がこの日初めて顔を合わせましたが、ワークショップが始まると高校生と指導者が一体となり、会場は大いに盛り上がりました。


海落語の創作指導と海洋講義
参加者同士で親睦を深めた後、海落語とアクティブラーニングに取り組むための実践的な講義が行われました。
落語家・三遊亭朝橘さんからは、落語を創作するための基本的な作法や技術に加え、海落語ならではの考え方についてのレクチャーがありました。
演者も聴き手も想像しやすいキャラクターやストーリーを組み立てつつ、海の問題を笑いに変換して伝える「海落語」には、特に独創的なアイデアが求められるとのことです。
続いて行われた井手迫先生の海洋講義では、「海洋温暖化」と「漁業資源」について学習。高校生たちは真剣な表情で授業に取り組み、早速、今後の研究や創作について考えを巡らせている様子でした。


今後の展開
今回のキックオフイベントで結成された5つのチームは、それぞれ研究・創作テーマを設定します。
落語高校生は、師事する落語家からマンツーマンで指導を受け、海落語の創作と習得を目指します。
相方となる海洋高校生は、テーマに即したフィールドワークや研究を行い、井手迫先生の指導のもとアクティブラーニングに取り組みます。
イベント終了後には、早速チャット上で情報共有や意見交換が行われ、参加者のモチベーションの高さがうかがえました。
本プログラムの成果は、12月開催予定のお披露目イベントで発表しますので、どうぞご期待ください。