海の落語
プロジェクト

海の落語プロジェクト

海の落語プロジェクトとは

日本財団「海と日本プロジェクト」というプロジェクトの一環。

海の問題を難しく考えたり、押し付けたりするのではなく、

  1. 日本の伝統文化である落語の”笑い“を通じて海の現状を面白く伝え、興味を持ってもらう
  2. “環境の専門家”によるトークで、楽しく分かりやすく伝えていく

そうすることで、多くの人に海の問題を知ってもらい、
”自分ごと”としてとらえてもらう事を目的とするプロジェクトです。

SDGs学習ができる!

SDGs「14.海の豊かさを守ろう」にあたる

  • 海の温暖化や酸性雨
  • 海洋ごみの問題
  • 漁業資源の問題

などをテーマにした落語を用意していますのでSDGs学習に活用できます!

SDGs14 海の豊かさを守ろう

代表メッセージ

立川こしら

落語というのは、上から下に受け継がれていきます。

自分が真打になると、次の世代のことを考えて、誰か弟子をとって、教えていかなくてはいけない。

それをずっと繰り返しているのが真打、落語界という世界。

海の環境ということも同じ。

自分の世代だけ考えていたら便利なまま過ごすのが楽。

でも、そうじゃない、自分の次の世代、また次の世代のことを考えると自分の不便はちょっとは受け入れないといけないかな、という側面があります。

伝統芸能という世界、そして環境問題、これはどこか深い所で同じようなものがあると思います。

そんな思いで、落語を通じて海の問題を伝えていきたいと思います。

立川こしら

海で起きている問題

海で起きている問題

問題その1

知ってる?海洋ごみ問題

皆さんは海洋ごみという言葉を知っていますか?
海洋ごみとは、海岸に打ち上げられたごみや、海の中を漂流するごみ、海の底に沈んでいるごみの総称です。

実は海洋ごみの半数以上が海から出るごみではなく、私たちの普段の生活から出るごみなんです。
しかも太平洋側のごみはほとんどが日本国内から出されたごみで、2050年には海のプラスチックごみをすべて集めた時の重さが、海にいるすべての魚を集めた時の重さを越えてしまうともいわれています。

ごみが増えることで、海の生態系に悪い影響が及びます。
魚が食べたプラスチックごみは消化されずに残り、やがて私たちの食卓に並んで知らないうち食べてしまうなんてことも。

海で起きている問題

問題その2

気候が変動すると海に影響が出る?

地球温暖化で「海面が上昇する」って、一度は聞いたことがあるかもしれません。
でも、将来的に日本の砂浜がなくなるかもしれないって知っていましたか?

海洋の温暖化に伴う海の酸性化、海中の酸素濃度の低下で、プランクトンから大型魚まで影響が出ています。
すでに過去100年で3分の2もの大型魚が減少しているのです。

海の温暖化で、台風の破壊力は強力に、豪雨の回数も増えてきています。
これまでに出した二酸化炭素の影響で、今後も気候変動とそれに伴う海洋環境の変化が続くと予想されています。

海で起きている問題

問題その3

マグロが食べれなくなる?

日本人1人当たりの魚の消費量は世界最大。
2015年の日本の生と冷凍のマグロの流通量は、35万3000トンにも及びます。
でも、そんな日本人が大好きなマグロもいつか食べられなくなってしまうかもしれません。

汚染や温暖化などの影響はとても深刻です。
マグロは2050年までに日本の年間漁獲高が4万トン(約10%)減少、その量はマグロ80万匹に相当します。
その他の魚種でも減少が著しい種が見られる一方、スケトウダラなど特定の魚種は供給量が増えていくという予測がされています。

日本の食卓が、近い将来様変わりするかもしれません。